宮本輝紀氏逝去

吹奏楽の名門、洛南高校の前顧問・宮本輝紀氏が9月1日にお亡くなりになったそうです。あまりしっかりしたソースがないのですが、ブレーンのブログ、TBTさんの掲示板、2ch吹奏楽板に書いてありました。享年69歳、洛南高校勇退されてからわずか4年、あまりにも早い死に残念な思いでいっぱいです。
洛南高校は京都でも有数の進学校にして男子校。部活動の盛んなことでも知られますが、一般的には女子ばかりの吹奏楽だけに洛南の吹奏楽部は人数が少なく、しかも初心者ばかりと来ています。それにもかかわらず、全国大会の常連にまで育て上げた宮本先生の熱意と力量には驚かされます。
人数が少ないので、コンクールにはいつも30数名〜40人程度で出場、持ち替えが当たり前で、サックス奏者がトランペットを吹き、チューバ奏者がフルートを吹き、クラリネット奏者が打楽器を叩くというアクロバティックな演奏スタイルで人気を博しました。それで演奏が破綻しないのが凄い。
宮本先生+洛南高校の名演としては、何といっても1992年の「華麗なる舞曲」でしょう。吹奏楽最難曲にもかかわらず力強さに溢れ、素晴らしく勢いのある演奏に度肝を抜かれました。普門館を揺るがす大歓声がこの演奏の素晴らしさを物語っています。
生徒たちのきびきびとして責任感を持った行動、宮本先生の厳しくも優しいまなざしは、「吹奏楽の旅」で垣間見ることができました。交響曲第1番「ギルガメッシュ」の指揮の様子に対して、スタジオのゲストが「先生が翼を広げて羽ばたいているようだ」と表現していたのを思い出します。
心よりご冥福をお祈りいたします。