「L.A.コンフィデンシャル」

L.A.コンフィデンシャル [DVD]
L.A.コンフィデンシャル

ハリウッド・スターとギャングが同居する街、ロサンジェルス。ある夜、コーヒーハウスで男女6人の惨殺体が発見される。うち一人は先ごろ所内暴力事件の責任をとらされて辞任した元刑事だった。警部補に昇任したばかりのエドガイ・ピアース)は、まもなく実行犯として3人の黒人の少年たちを逮捕するが、事件解決の功績で表彰を受けたあとに、エドは事件の真相に疑問を持つようになり、情報通のドラマ刑事を兼業する麻薬課のジャック(ケビン・スペイシー)とともに、再調査に乗り出した。
一方、女に対する暴力を憎む肉体派刑事のバド・ホワイト(ラッセル・クロウ)は、虐殺事件の被害者の女と一緒にいた美女リン(キム・ベイシンガー)に接触する。事件の背後には、ジャックも追っている女優そっくりの高級娼婦を集めた組織の存在があるようだったが・・・。

いきなりですが昔の映画ビデオを見ました。これからも時々見ようと思います。ミステリ風味のあるものを中心に。
映画のことはトンと知らないきたろーですが、ジェイムズ・エルロイの名作「L.A.コンフィデンシャル」の映画の評判が高いことは知っておりました。で、見てみたわけですが、俳優の演技が凄くいいですね。特に猪突猛進型の肉体派刑事を演じるラッセル・クロウが良い。他の出演者の演技も素晴らしい。
物語は、最初3人の刑事それぞれの活躍を描く刑事モノかと思いきや、それぞれの事件が徐々に絡み合って最後には巨悪によるひとつの犯罪の構図をなしていくところが面白かったです。3人の少年が犯人ではない、と明らかになってからは一気に引き込まれました。ラスト近くの打ち合いシーンはいかにもハリウッドという感じで浮いてました。安直なハッピーエンドではなく、それぞれの登場人物の個性が良く出たエンディングは、ハリウッドらしからぬやりきれなさがにじみ出るようでよかったです。