2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

貫井徳郎『プリズム』

プリズム 著者:貫井徳郎 出版:創元推理文庫 2003年(実業之日本社 1999年) 小学校の女教師、山浦美津子がひとり暮らしの自室で死んでいるのが発見された。床に転がっていた重いアンティーク時計によるもので、事故の線も疑われたが、部屋の窓がガラス切り…

鮎川&貫井

今回は2本立て。今月は旧刊本ばっかりですが、これは貧乏のせいです。 朱の絶筆 著者:鮎川哲也 出版:講談社文庫 1994年(ノン・ノベル 1979年) 傲岸不遜だが出版業界が彼に依存するほどの超人気作家、篠崎豪輔。彼が精力的な執筆を続ける軽井沢の豪奢な別…

鮎川哲也『りら荘事件』

りら荘事件 著者:鮎川哲也 出版:講談社文庫 1992年(光風社 1958年) 富豪が残した秩父の山荘「りら荘」に、夏休みを利用して芸大生7人が保養に訪れた。しかしそのときから、次々と発生する連続殺人事件の幕が上がったのだった。その日、山荘近辺で転落死…

九州管楽合奏団

九州にある唯一のプロ吹奏楽団、それが「九州管楽合奏団」です。聴きに行ったことはないですが。 1・2年前に結成されたばかりの新しい楽団で、詳しいことは知らないですが、楽団のホームページによると最近宗像市と事業提携して、プロらしい自立した吹奏楽団…

ハリポタ

今朝、通勤途中の駅で、書店が出張して『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を売っていました。「ハリー・ポッター最新刊、本日発売でーす」と叫びながら。 こんな雨の日に、通勤と通学で忙しい早朝に買う奴なんているのか、そもそも買ったとしてもいつ読むの…

第6回本格ミステリ大賞

たぶん日曜日に発表されました。小説部門は大方の予想通り東野圭吾『容疑者Xの献身』。評論・研究部門は北村薫『ニッポン硬貨の謎』だそうです。 これで『容疑者X』は『このミス』『本ミス』『文春』「直木賞」そして「本格ミステリ大賞」の5冠*1に輝いたと…

折原一『天井裏の散歩者』

天井裏の散歩者――幸福荘殺人日記 著者:折原一 出版:角川文庫 1993年 推理作家志望の「私」は、大望を抱いてこの「幸福荘」にやって来た。この「幸福荘」には、日本推理小説界の重鎮、小宮山泰三が住んでいて、彼を慕う大勢の作家の卵たちが居住していると…

鮎川哲也『準急ながら』

準急ながら 著者:鮎川哲也 出版:光文社文庫 2001年(ポケット文春 1966年) 16年前、北海道の月寒で瀕死の重傷を負った女性を助けた海里昭子は、その美談について雑誌の取材を受けたが、掲載する際には名前も現住所も隠してほしいという前提をつけた。彼女…

鮎川哲也の文庫

「きたろーの本格ミステリ雑感」では今鮎川哲也強化月間を展開中なのですが、本を読むのに相当時間のかかる私のこと、いつ終わるのか見当もつきません。 で、参考までに今のところ現役で手に入る鮎川哲也の文庫本をリストアップしてみます。(カッコ内の年号…

鮎川哲也『黒いトランク』

黒いトランク 著者:鮎川哲也 出版:光文社文庫 2002年(講談社 1956年) 1949年12月10日、東京は汐留駅(新橋駅)に保管されていた荷物から異臭が漂い、不審に思った駅員が警察を呼んでトランクをあけると、中から男の腐乱死体が現れた。捜査員は死体入りト…

漫画2冊

起動戦士ガンダム THE ORIGIN 第12巻 作画:安彦良和 出版:角川書店 安彦版ガンダムも遂に12巻。ついこの間始まったような感覚もあるのに、もうこんなに出たんですね。ここ最近はただ原作をアレンジして追うのではなく、かなりオリジナリティのある展開に。…