鮎川哲也『りら荘事件』

りら荘事件 (講談社文庫)
りら荘事件 (創元推理文庫)
りら荘事件

富豪が残した秩父の山荘「りら荘」に、夏休みを利用して芸大生7人が保養に訪れた。しかしそのときから、次々と発生する連続殺人事件の幕が上がったのだった。その日、山荘近辺で転落死した炭焼きの男のそばにスペードのAの札が置かれていたが、そのトランプは学生の一人が持ってきたトランプから盗み出されたスペードの12枚札の1枚だった。警察は学生たちを疑い、山荘での調査を始めるが、遂に学生たちの一人が毒殺されるという事件が起こる。被害者の飲んだココアのカップから砒素が検出されるが、犯人がどうやって彼女のカップだけに毒を入れられたのか、皆目見当もつかなかった。そして間髪いれず、被害者の恋人が、川辺で刺殺体となって発見される。そしてそれぞれの現場には、スペードの2と3が・・・。

感想を書く時間がようやく取れたので、さしあたり『りら荘事件』をアップ。もうすぐ創元推理文庫版も出るということで、タイミングの良い読書になりました。
もはや言わずと知れた名作で、今回は再読だったのですが、結構覚えているものですね。個々のロジックまでは覚えていなくとも、印象深いトリックや場面などはなんとなく記憶にありました。
>感想ページ
『朱の絶筆』も読み終えましたが、こちらの感想はまた後日。