2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

都筑道夫『朱漆の壁に血がしたたる』

朱漆の壁に血がしたたる 著者:都筑道夫 出版:光文社文庫 2002年(角川文庫 1980年) 石川県の山村で30年前に発生した奇怪な未解決殺人事件について調査してほしいという推理作家の依頼を受けて、現地で聞き込みを行っていた片山直次郎だが、直次郎が取材し…

都筑道夫『最長不倒距離』

最長不倒距離 著者:都筑道夫 出版:光文社文庫 2000年(角川書店 1980年) 幽霊専門の探偵を看板にしている物部太郎のもとに、スキー場の温泉宿から、以前よく出ていた名物の幽霊が最近ぱったり出なくなった、何とかしてほしいという依頼が舞い込んだ。もの…

いまさら「国歌斉唱強制は違憲」判決について

はてなブックマークなんか見てると、はてな住民の中にはこの判決を「当然のこと」と受け止めるリベラル層が多いようです。 ネット世界って国家主義的な保守ばっかりかと思ってたんですが、2ちゃんねるが特殊なのでしょうか。 東京都教育委員会は控訴する方針…

「3ない運動」に賛成

二階堂氏の例の文章がひと段落したようです。一応読みましたが、どうしようもない度がますますエスカレートしているので詳細にコメントする気力もありません。一言言いたいのは、本格ミステリはお前の私物じゃないということ。それ以外ではtaipeimonochrome…

三津田信三『凶鳥の如き忌むもの』

凶鳥の如き忌むもの 著者:三津田信三 出版:講談社ノベルス 2006年9月 黒い巨大な禿鷹が舞う孤島・鳥坏島で、謎に包まれた祭祀「鳥人の儀」が十何年ぶりかに行われることになった。しかし過去に行われた「鳥人の儀」では、儀式を執り行う巫女をはじめ、参加…

『本格ミステリ・ベスト10』マイ・オール・ベスト投票開始!

なんと今年の『本ミス』は10周年企画で、これまでランクインした作品の中からベストを選ぶという、『このミス』も昔やった企画があるということです。 そして毎度おなじみネット投票でも同じ企画が行われます。 http://www.harashobo.co.jp/mystery/allbest.…

石持浅海『顔のない敵』

顔のない敵 著者:石持浅海 出版:光文社カッパ・ノベルス 2006年8月 収録作 地雷原突破 利口な地雷 顔のない敵 トラバサミ 銃声ではなく、音楽を 未来へ踏み出す足 暗い箱の中で 本格ミステリとして全体的に質が悪い、というのもあるんですが、どうも話の持…

二階堂黎人氏のあれ

最近、また(まだ)二階堂黎人が『容疑者X』について騒いでいるらしい、ということをid:kiseuさん(「日当たりのいいガレージ」)のところで見聞きしたのですが、もう彼の主張にはうんざりだしそんなに暇でもないのでスルーしてました。 しかし、id:kaienさ…

柳広司『トーキョー・プリズン』

トーキョー・プリズン 著者:柳広司 出版社:角川書店、2006年3月 終戦間もない日本、廃墟と化したトーキョーでは、日本中から集められた戦犯たちがスガモ・プリズンに拘留され、それとともに東京裁判が着々と進行していた。ニュージーランドで探偵業を営む…

三津田信三『厭魅の如き憑くもの』

厭魅の如き憑くもの 著者:三津田信三 出版:原書房 2006年3月 憑物筋の黒の家と白の家が勢力を二分し争っている神々櫛村。そこでは、「カカシ様」と呼ばれる山の神が信仰されており、村のいたるところに「カカシ様」が祀られているのだった。村では神隠しや…

これから読む本備忘録

近頃はミステリーを読む時間もお金もなく、面白そうな本がたくさん出ているのに指をくわえて見ているだけに。8〜9月は新刊のラッシュですね。 というわけで忘れないように読みたい本をメモ。 芦辺拓『千一夜の館の殺人』 芦辺拓『探偵と怪人のいるホテル』 …

九州大学吹奏楽連盟合同演奏会

九州大学吹奏楽連盟合同演奏会 2006年9月3日 於:アクロス福岡シンフォニーホール 第1部 ポップスステージ スカイハイ ムーン・リヴァー ソーラン節 ミュージカル「キャッツ」より メモリー スクーティン・オン・ハードロック(デイヴィッド・ホルジンガー)…