都筑道夫『最長不倒距離』

最長不倒距離 (光文社文庫)
最長不倒距離

幽霊専門の探偵を看板にしている物部太郎のもとに、スキー場の温泉宿から、以前よく出ていた名物の幽霊が最近ぱったり出なくなった、何とかしてほしいという依頼が舞い込んだ。ものぐさ性癖からしぶる物部太郎だったが、助手の片山直次郎にすべて任せるという約束でスキー場にやってきた。しかし露天風呂で女の死体が発見される。女は全裸で、髪の毛が短く切られ、腕には男物の時計が2つはめられていた。異例の吹雪のために警察の応援がすぐには頼めない中、宿の主人は物部太郎に出馬を願う。ものぐさの最長不倒距離を決め込む太郎だったが・・・?

唐突に都筑道夫特集を始めます。特に意味はないんです。図書館に予約した本がなかなか順番にならないので、何か未読の本を読もうと本棚に目を向けたところ、古本屋などでちょこちょこ買っていた都筑道夫の本が結構まとまっていたと、そういうことです。
ものぐさ探偵物部太郎シリーズ三部作の2作目。1作目の『七十五羽の烏』はすでに感想を書いています。実に手堅い本格、といったところでしょうか。
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