『本格ミステリ・ベスト10』マイ・オール・ベスト投票開始!

なんと今年の『本ミス』は10周年企画で、これまでランクインした作品の中からベストを選ぶという、『このミス』も昔やった企画があるということです。
そして毎度おなじみネット投票でも同じ企画が行われます。
http://www.harashobo.co.jp/mystery/allbest.htm
2006年度のベスト投票よりも締切りが早いみたいなので、皆さん投票はお早めに。
それにしても、これは悩みますね。せめて10位くらいまで投票させてくれんだろうかと。
今適当にピックアップして順位を付けてみたんですが、こんな感じです。

きたろー的ベスト 1996〜2005

  1. ミステリ・オペラ
  2. 鉄鼠の檻
  3. 人格転移の殺人
  4. 紅楼夢の殺人
  5. 星降り山荘の殺人
  6. 赫い月照
  7. 絡新婦の理
  8. 神のロジック 人間のマジック
  9. オイディプス症候群
  10. 奇偶

『星降り山荘』は個人的にオールタイムベスト級の傑作なんですが、トップに据えるのは憚られる、そんな感じ。
京極夏彦西澤保彦が2冊ずつ入っているのは好みというよりも、この2冊ずつが群を抜いて優れていると思うからです。これに『七回死んだ男』が入ると完璧だよなあと。
読者によって評価が二分する怪作『赫い月照』と『奇偶』、別に順位はどこでもいいんですが、やはりリストの中でも異彩を放っていると思うので。21世紀に入ってからの2大アンチ・ミステリだと思っておりますハイ。
紅楼夢の殺人』『オイディプス』は完成度の高さと大作感が光る。
それらの傑作群をおさえて堂々1位はやはり『ミステリ・オペラ』。トリックや雰囲気やガジェットなど吹き飛ばす、圧倒的な存在感。時空・次元を超える大伽藍。まさしく超絶探偵小説であります。読み返そうかな。
ちなみに、リストアップされた作品(約190作品)のうち、きたろーの読了数は101作でした。サイトを始めてからの読了率が極めて高いです。