2006-05-30 貫井徳郎『プリズム』 旧作ミステリ プリズム 著者:貫井徳郎 出版:創元推理文庫 2003年(実業之日本社 1999年) 小学校の女教師、山浦美津子がひとり暮らしの自室で死んでいるのが発見された。床に転がっていた重いアンティーク時計によるもので、事故の線も疑われたが、部屋の窓がガラス切りで破られ、侵入者の存在を匂わしていたことや、体内から睡眠薬入りのチョコレートが検出され、部屋の中に残されていた贈り物と思われる残りのチョコレートからも睡眠薬が確認されたことで、殺人事件の可能性が強くなっていた。山浦先生は生徒に人気があって、明朗闊達な性格で誰からも恨まれることはないと周囲からは思われていたが…。 これは面白かった。『毒チョコ』ものの現代本格の中でも良作ではないでしょうか。 >感想ページへ