アガサ・クリスティー『杉の柩』

杉の柩 (1976年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
杉の柩

富豪の叔母ローラの死後に莫大な遺産を相続したエリノアは窮地に立たされていた。門番の娘メアリイを毒殺したという疑いにかけられ、今まさに裁判で被告席に座っているのだ。エリノアの婚約者であったロディーがメアリイに一目ぼれしており、そのことからエリノアがメアリイを殺害する動機は十分と思われた。事件の始まりは、エリノアとロディーのところに送られてきた一通の匿名の手紙だった。それは、死の間際にある叔母の遺産が親族とは別のものに与えられるかもしれないことを告発する内容だった。手紙の内容に不審なものを感じた2人は、叔母のいるハンターブリイの屋敷へと向かった・・・。

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