龍谷大学吹奏楽部・福岡特別演奏会

昨日、9月9日にアクロス福岡にて開催されました。プログラムは以下のとおり。

龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽
全日本吹奏楽コンクール3年連続金賞受賞記念 九州演奏旅行 福岡特別演奏会
行進曲「海辺の道」(酒井格)
リヴァーダンス(ウィーラン/ストロメン編)
玻璃ぷりずむ〜吹奏楽のためのテクナル・ミニマリズム〜(中橋愛生)
組曲「惑星」より 木星ホルスト/建部知弘編)
#WINDSユーフォニアム吹奏楽のために(村田陽一)
#*アマポーラ
大序曲「1812年」(チャイコフスキー高橋徹編)
#*スコットランドの釣鐘草
*マツケンサンバⅡ
 #…ユーフォニアム独奏・外囿祥一郎 *…アンコール

さすがに全国大会レヴェルの演奏水準とはいきませんでしたが、個々の音色や全体のサウンドなどにさすがと思わせるところが多かったです。メンバー表によるとどうやら部員は100人以上いるようで、曲ごとに演奏者が何回も交代していました。うらやますぃ…。
まず3年連続金賞の全てで自由曲を委嘱した、酒井格のマーチ。難しそうな曲です。リヴァーダンスはストロメンの編曲そのままなので、今ひとつ実力を発揮できず、消化不良。タップダンスをパーカッションで表現するところは、はっきり言って基礎練習みたいで見ていられません。あそこはカットすべきだったと思います。
最近注目の作曲家、中橋愛生のミニマル・ミュージック。凄いの一言。ひたすらクラスターで構成される音列を繰り返し、変化させ、突き進むだけの曲ですが、実に玄妙な響きがします。現代音楽の王道のような構成なのに日本的な響きがするところがいいですね。龍谷大学の実力を十分に発揮した曲です。
数年前の全国大会で聴衆に衝撃を与えた「木星」、アンサンブルやソロの緻密さという点では当時の演奏にかないませんが、若林先生の熱い指揮と表現が良い。
そしてゲストの外囿祥一郎氏登場。やっぱり何度聞いてもすばらしい音色。「WINDS」は曲としては今ひとつですが、外囿氏のユーフォニアムはやはり別格。今回はプログラムでは1曲なのに2曲もアンコールを吹いてくれて得した気分。「スコットランドの釣鐘草」は何回聴いてもブラヴォーもの!
そしてメインは「1812年」。トランペットが好演でした。終盤のバンダは福岡工業大学城東高校の賛助でしたが、迫力のクライマックスを演出し、この特別演奏会に花を添えました。