日本テレビ「笑ってコラえて!吹奏楽の旅」

一昨日放送分。今回は千葉の市立柏高校の3回目。
コンクールのレギュラーをめぐってアルト・サックスがオーディションを受けるわけですが、上級生の3人はそれぞれ上手で、しかも違った魅力があるから石田先生も大変ですね。田中さんは生真面目とも言うべき正確なテンポと素直な音が、仁禮君は骨太の音と思い切りの良さが、荒川さんは美しい音色がそれぞれ魅力です。「サヴァンナ」のソロには仁禮君の音が一番合っているように思います。彼はソリスト向きです。
これまでの2回では石田先生の指導はただ厳しいだけで、人間味のかけらもないように見えましたが、今回は厳しさの中にも音楽に対する情熱が垣間見れて、なるほどこのような指導があの柏サウンドを作り出しているのだなと感心しました。
生徒たちの技術や音色も、高校生としては驚くべき水準です。
ちなみにすでに柏高校は東関東大会を終え、見事全国大会に駒を進めました。
ところで、これは吹奏楽経験者の誰もが思ったことだと思うんだけども、サックスの1stが「旋律」で2ndが「伴奏」だといって、まるで2ndよりも1stのほうが格上のように見せるのはいかがなものかと。2ndでもソロや旋律を吹くことはざらだし、何より伴奏やハーモニーがなければ吹奏楽は成り立ちません。パートに上下はないです。音楽的には1stよりも2ndのほうが役割としては高度で、経験がものをいう場合が多いのですから。