何度目かのごぶさた

いかんいかん、もう1週間近く日記の間が空いて、本ページ張りに更新頻度が遅くなっている。猛省猛省。
この1週間のことについて。

  • 月曜日のドラマ「島田荘司ミステリー『灰の迷宮』」を見る。久しぶりの加賀吉敷ですが、だんだん味があるような感じがしてきましたね。前回同様、原作にはない通子との絡みが結構あったけど、これは『北の夕鶴〜』『涙流れるままに』などへの伏線でしょうか。シリーズも続くようなので楽しみです。あ、ドラマの内容ですが、2時間サスペンスとしてはまあまあだったけど、島田荘司ミステリーとしては今ひとつでした。
  • のだめカンタービレ(14) (KC KISS)』を購入。今回はポールがいい味出してましたね。お話としては停滞気味だけど。今後は、マルレ・オケを千秋がどのように育てていくのか、というドラマが中心になっていくんでしょうか。それにしても、最初のほうと比べて絵があっさりしすぎのような気が。一見して「雑」みたいな印象を受けるページもあるし、どうしたんでしょうか。
  • ミステリーですが、『法月綸太郎本格ミステリライブラリー』を読了。期待通り中西智明氏の短編が面白かった。感想は今は書く暇がありませんが、いずれ必ず書きます。今は、連れ合いが勧めるので、藤原伊織『テロリストのパラソル』を読書中。むむ、こういうのはハードボイルドというんでしょうか。人物設定が良いですね。現在半分あたり。新刊は新年恒例、高田崇文『QED 神器封殺 (講談社ノベルス)』。
  • 二階堂黎人氏の例の騒動、またえらいことになってますな。自分の独善振りを認めない人は、今後どんなに正論を吐いても見向きもされませんよ。きたろーは二階堂作品は初期のころは好きだったんだけど、『悪霊の館』のあまりのつまらなさにその後読まなくなりました。作家なんだから、本格ミステリーの定義が云々とわめくのではなく、面白い本格を実作で示して欲しいものです。あと、『美味しんぼ』の例えですが、出されたカレーを食べもせずに「本物のカレーを知らんのか」などと店主を非難する海原雄山は客として(人間としても)最低だと思うのですが、二階堂氏は自分を海原に自ら例えているので救いようがないですね。
  • ただ、二階堂氏の不毛な論争も、巽昌章氏の評論(といってもいいでしょう)を生み出したという功績はありますね。「本格とは何か」を問うに当たって、あの論考は重要な示唆を与えてくれると思います。