11月〜3月までのベスト本格

MYSCON、いつの間にか終わってました。お金も暇もないのでどっちにしろ行けませんでしたが、レポを眺めているといつか参加してやるぞと決意を新たにしてしまうのでした。
それはともかく、プレ企画「どのミステリーがすごい!?2006年第一四半期」にも参加するのを忘れてたorz
いまさらですが代わりに4月時点までのマイ・ベスト5を挙げておきます。対象は2005年11月以降に刊行された新刊ミステリということで。ちょうど6ヶ月間なので、年度の上半期ということになりますね。読みたいけど未読な本が今年は多いですが・・・。

きたろーのマイ・ベスト 2006上半期

  1. 法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』
  2. 米澤穂信 『夏期限定トロピカルパフェ事件
  3. 道尾秀介 『向日葵の咲かない夏』
  4. 道尾秀介 『骸の爪』
  5. 山田正紀 『マヂック・オペラ』

上位2つは文句なしの傑作で誰にでも勧められるのだが、他はベストかといわれると微妙。道尾秀介は人を選びそう。星3.5以上はこの4冊のみで、寂しい限り。なんと言うか、刊行点数自体が本格(に限らずミステリ)は少なくなっているように思えます。
多分今一番売れている新刊の本格ミステリは『びっくり館』なんでしょうが、あれは凡作の下といったところでしょう。仮にあれが年末ベストでベスト10に入ろうもんなら本格ミステリの未来は暗いものだと断言します。*1
読み残しで気になる本を備忘録的に記しておきます。

読み残しリスト

*1:誤解しないでいただきたいが、きたろーは『びっくり館』を読んで面白くなくて子供だましにもならないと思ったものの、そこまでのくず本だとも言っていない。ただ、一昨年の『暗黒館』のネームバリューだけで中身の伴わない人気が気になっていて、もしかすると『びっくり館』も、「館シリーズの第8作」という理由だけで評価されてしまうのではないかと危惧しているわけです。そんなことにはならないと信じたいですが。