コンクール福岡県大会(大学の部)

今年も吹奏楽コンクールの季節が到来しました。全国の先陣を切って、福岡県大会大学・一般・職場の部が行われましたよ。
まずは大学の部から。

第22回福岡県吹奏楽コンクール 大学の部
2006年7月8日 於:イイヅカコスモスコモン

  1. 福岡教育大学 (1)「シンフォニエッタ 水都のスケッチ」より(ヤン・ヴァン=デル=ロースト)――金・代表
  2. 西南学院大学 (3)エアロダイナミクス(デイヴィッド・ギリングハム)――銀
  3. 九州共立大学 (2)映画音楽「オーロラ」より(スティーヴン・メリロ)――銀
  4. 福岡大学   (3)「交響管弦楽のための音楽」より(芥川也寸志/建部知弘編)――金・代表
  5. 近畿大学産業理工学部 (3)吹奏楽のための抒情的「祭」(伊藤康英)――銀
  6. 九州産業大学 (2)「プラハのための音楽1968」より(カレル・フサ)――銀
  7. 北九州市立大学 (4)「古いアメリカ民謡による組曲」(ロバート・R・ベネット)――銅
  8. 福岡工業大学 (1)交響曲第1番「指輪物語」より(ヨハン・デ=メイ)――金・代表

全国大会の常連とも言うべき「御三家」が順当に代表に選出。やはり鉄板か。
福岡教育大学は、今年は技術力に不安。課題曲はホルンが全然聴こえなかったのが本当に残念。表現としてもメリハリに欠ける演奏でしたが、サウンド作りが出来ていたので金賞は順当かと。
福岡大学の演奏はいつになく素晴らしかったです。尾木先生の的確な指揮が光り、難曲と思われる課題曲ではきちんと曲の持つ魅力が引き出され、自由曲では日本が世界に誇る古典的名曲の世界に浸ることが出来ました。個人的には一番良かったです。ただ、自由曲の最後はあっけない。もっと工夫が必要かと。
三出明けの福岡工業大学、今年は邦人路線から離れてデ=メイの交響曲。全体的に表現としては見るべきところの少ない平板な演奏だったと思いますが、音色が段違いに素晴らしい。驚異的な音色のオーボエを筆頭として、すべてのパートの音色がつややかに輝いていました。
他に良かったのは、まず九州共立大学クラリネットにスタープレイヤーがいて、木管サウンドを引き立たせていました。教育大とそれほど差はないと思いました。九州産業大学も意欲的な演奏で良かったです。ただ、正直この自由曲を演奏するには技術力もパワーも足りず、曲に振り回された感がありました。自由曲に引きずられて、課題曲も練習不足だったのでは。