熊本ウインドオーケストラ・第20回定期演奏会

熊本ウインドオーケストラ 第20回定期演奏会
2007年5月4日 於:熊本県立劇場

  1. 楓葉の舞(カット版)(長生淳
  2. 憧れの街(南俊明)
  3. マーチ「ブルースカイ」(高木登古)
  4. ダンス・ムーヴメント(フィリップ・スパーク)
  5. 「コラ・ブルニョン」序曲(ドミトリ・カバレフスキー/ハンスバーガー編)
  6. ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲(ゾルタン・コダーイ森田一浩編)

<アンコール>

指揮:山下明朗、桐田信一郎

連休中、熊本まで聴きに行きました。
とりあえず苦言を呈させてもらうと、プログラムを見て分かるとおり、正直無理しすぎです。課題曲と序曲を除いては全て演奏会のメインを張れる曲ばかりで、本当にこんなに難曲ばかりこなせるのかと聴く前から不安でしたが、不安は的中。「楓葉の舞」は未整理な上に木管の音がほとんど埋もれてしまい、メロディ・ラインが見えないぼやけた演奏に、「ダンス・ムーヴメント」はテンポが速すぎて崩壊気味な演奏になってしまってました。
ただ、第2部のクラシック編曲ステージは練習の密度が高かったのか、割と安心して聴ける演奏だったと思います。「コラ・ブルニョン」はやや安全運転気味ですが、確実に聴かせる安心感のある演奏でした。「くじゃく」は、特にこの曲の本質部分をなすと思われる中間あたりのゆったりとした重苦しい変奏部分がきちんと表現されており、内容のある演奏だったと思います。
アンコールはお祭りということで、「のだめ」のアレと、異常に速い「高度な技術への指標」の取り合わせが楽しかったです。