ドイツ旅記録2007(その1)

 先月、2週間ほどドイツに行ってきました。簡単な旅の記録を残しておきます。
 初日はひたすら飛行機と空港の中。成田からフランクフルトまでで11時間だから、他の行程も含めたら20時間は拘束されたのではなかろうか。ヨーロッパに行くのはいいんですが、この時間はつらいですね。フランクフルトから国内線に乗り換え、第一目的地のベルリンに到着。Booking.comで探したそこそこ安くて安心ぽいホテルに落ち着き、泥のように眠る。
 ベルリンには何をしに行ったのかというと、国立図書館に用があったのです。土曜日まで3日間図書館に通いつめて、研究資料を読んだりコピーしたりしてました。で、ホテルから図書館までは結構距離があるんですが、2日目は最初ということもあり散歩がてら徒歩で行くことに決定。これが間違いで、かなり遠かったです。下の写真はその歩いている途中で見かけたドイツの国会議事堂。

 ドームがスケルトンになっていて、希望者は誰でも上までのぼって中の様子や外の風景を見ることが出来るそうです。いかにも民主主義という感じでよいですね。そこからさらに歩き、ブランデンブルク門を越え、ポツダム通りへ。ここに、以前訪問した時にはなかったものがありました。オブジェクトというか広場というか。

 ナチスによるホロコーストの犠牲になったユダヤ人を追悼するための記念碑です。モノリスのような石が林立していて、歩道は斜めに歪んだりして歩くものに心理的恐怖感・圧迫感を与えます。同じようなものをベルリンの少し南のほうにあるユダヤ人博物館でも見たことがあります。これが国会のすぐそばの首都の中心地に作られることに対しては、シンティ・ロマの団体などから、ナチスによって迫害を受けた人々の中からユダヤ人のみを特権化することに他ならないとして、強い非難が出されたそうです。