最近のまとめ

 忙しくてブログをアップする余裕も、感想文を書く暇も、ドイツ旅行記をまとめる時間もありません。
 時間がないなりに、久しぶりにWebにつないだ記念に何か残しておきたいので、最近読んだ本を列挙してみます。

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

 『女王国の城』読了記念の余勢を駆って一気読み。やはり今読んでみると『月光ゲーム』は青い。『孤島パズル』は傑作。
遠まわりする雛

遠まわりする雛

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 古典部シリーズの新刊を読んで、その勢いでシリーズ2編を再読。画面では角川文庫版ですが、持っているのはスニーカー版です。『愚者のエンドロール』はやはり素晴らしい。
ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

 これを読んで、『容疑者X』に対する笠井潔の批判を思い出しました。確かに笠井の指摘は当を得ていて、自分が彼らを可視化できなかったことに薄ら寒い思いをします。特に人事でない状況ではなおさらです。
ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

 チキさんの本が出ていたので興味深く読みました。「サイバーカスケード」なる概念を使ってネット上のHP・ブログ炎上などで人々がある一つの方向性に動員されていく様子を社会学的に分析しています。ところでページ数は忘れましたが、ネットショッピングでの値段桁数間違いを発端にしたカスケードの事例が書いてあるところで、チキさん本人が多分誤植で桁数を間違っているのにちょっとうけました。
大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)

大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)

 いわゆる「政党政治」開始から満州事変前夜まで。「大正デモクラシー」という用語をわざわざ用いる意義も強調されているが、デモクラシーを大衆運動の文脈でのみ捉えればそうなのだろうが、政治制度としてのデモクラシーは成立していないのだから、もっと限定的に用いたほうが良いのではないかと思いました。大正時代の大衆運動が必ずしも制度的デモクラシーに向かう運動ばかりであったわけではなく、そこには「革新」や大政翼賛への道が内包されていたのだから。しかし、勉強になりました。次は加藤陽子さんの日中戦争編を読むつもり。
現代世界の戦争と平和

現代世界の戦争と平和

 だいぶ前に買って、ようやく読了。第一次・第二次世界大戦ヴェトナム戦争を「先進国の平和」と「局地戦争」の問題を軸に纏め上げる力技に脱帽。