有栖川有栖『女王国の城』

女王国の城 (創元クライム・クラブ)
女王国の城

バブル花盛り、その時流に乗って急成長した宇宙人の降臨を待ちわびる新興宗教「人類協会」の聖地がある神倉村で、江神二郎が消息を絶ったことがわかった。そのことを知って神倉村に急行したモチ、信長、アリス、マリアのEMCメンバーは、意外にも友好的な人類教会の本拠地に乗り込んで、江神と再会する。しかし彼らが滞在した時、人類協会の幹部が聖洞の目の前で絞殺されるという事件が勃発する。警察に通報することを主張するEMCメンバーに対して、教団側は自分たちで解決すると主張して、彼らを監禁してしまう。しかし教団の努力にもかかわらず、次なる殺人事件が――。

 待ちに待った江神シリーズ第四長編。以前と変わらぬロジック全開のフーダニットが素晴らしいです。おそらく今年の年末ランキングの大本命になるでしょう。
 前3作の記憶がほとんどなかったので、今読み返しています。『孤島パズル』まで読みました。いよいよ『双頭の悪魔』に取りかかります。
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