高田和夫編『新時代の国際関係論』

新時代の国際関係論―グローバル化のなかの「場」と「主体」

新時代の国際関係論―グローバル化のなかの「場」と「主体」

 大学のテキストに最適の入門的論文集。構成は以下の通り。

I 国際関係論への招待―国際関係の歴史と理論―

  • 国際社会の秩序 歴史と現在(高田和夫)
  • 国際関係の理論(松井康浩)

II 国際関係の新しい環境―国家をめぐる遠心力と求心力―

  • 国際社会のグローバル化(上垣彰)
  • 国境を越える人の移動(柄谷利恵子)
  • エスニシティと国際関係(定形衛)
  • 情報化と国際社会 東アジアにおける情報グローバリゼーションの進展とそのジレンマ(遠藤薫

III 国際関係の多様なアクター―国家を相対化する行為主体―

  • 国際機構の新しい役割 民族・地域紛争への国連の対応を中心に(木村朗)
  • 地域主義と国際関係論 グローバル化における地域の生成と再編(鄭敬娥)
  • 国際関係におけるローカリズム 国境地域における新「外交」の胎動(岩下明裕)
  • グローバル市民社会の登場(高柳彰夫)

 大変勉強になりました。