ノーブル・エレメンツ

ノーブル・エレメンツ

ノーブル・エレメンツ

このブログのもうひとつのメインである、吹奏楽CDの感想をひとつ。今日聴いていた吹奏楽CDの感想を書いてみます。このCDの表記、ちょっとプレヴューで見てみたのだが大嘘ですがな(笑) 正確なのはこっち↓

  • 演奏:ヘリオトロープ・ウインド・シンフォニー
  • 指揮:中山鉄也
  • 出版:CAFUA

とりあえずなぜこのCDが「ポップス」扱いなのか謎だ(笑)
それはともかく、中山鉄也といえばかつて厚木西高校を指揮し、全国大会には出ることはなかったものの、初演を多数含んだ斬新な選曲で全国的に話題をさらった名物指導者だ。その中山氏がアメリカはコーポロン氏の元で吹奏楽修行をして、帰国後初めて録音したCDがこれだ。厚木西時代に輪をかけたマニアックな選曲ぶりが凄い。収録曲は以下のとおり。

ショートカット・ホーム(ダナ・ウィルソン)
誇り高く永遠に(デイヴィッド・ギリングハム)
ノーブル・エレメント(ティモシー・マー)
スリープ〜永眠〜(エリック・ウィテカー)
ジョーズ・ラスト・ミックス(タナー・メナード)
おお、大いなる神秘モートン・ラゥリッドソン)
エアロダイナミクス(デイヴィッド・ギリングハム)
カウンシル・オーク〜セミノール部族を讃えて(デイヴィッド・ギリングハム)

「ノーブル・エレメント」はマーらしい輝かしく荘厳な響き。ただやっぱりこの人の曲は聴き所が分かりにくい。「ジョーズ・ラスト・ミックス」、この人の曲を聴くのは初めてだが、面白い。沖縄民謡みたいなフレーズが延々と続く。2回聴いてようやく曲の世界に入ることが出来た。映画「ジョーズ」とは関係ない模様。「エアロダイナミクス」は多分このCDの目玉商品では。「ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス」に似た感じの明るくて派手な曲。時折挿入されるラグが楽しい。実力ある中学校あたりならコンクール向けかも。「カウンシル・オーク」は渋い。全体的に静かで雰囲気のある曲想。この曲を聴かせるのは大変だろう。ギリングハムが3曲も入ってますが、全部明るい曲だ。初期の頃に比べるとずいぶんと曲想が変わったみたい。
師匠のコーポロンに比べるとドライブ感や重厚感に欠ける演奏だと思う。とはいえ、サウンドは整っているし特に演奏に破綻もないので、新曲マニアの人や参考演奏にしたい人などにはお薦め。