麻耶雄嵩『神様ゲーム』

神様ゲーム (ミステリーランド)

神様ゲーム (ミステリーランド)

ミステリーランド>第7回配本。他の作家がどんなジュブナイルを書いているのか知りませんが、麻耶雄嵩は子供向けにやさしく書くとか、そんな意識は毛頭ない模様(笑) 麻耶節全開です。凄すぎます。設定は十分にジュブナイルなので、子供向けという趣向を存分に利用して大人でも怖いミステリを書いたというところでしょうか。今年度最大の問題作です。

小学校4年生の芳雄はクラスメートで作った「浜田探偵団」のメンバーだ。今浜田町で問題になっている野良猫の連続殺害事件では、メンバーのミチルちゃんが可愛がっていた猫も犠牲になっていた。クラスメートで転校生の鈴木太郎くんは無口で近寄りがたい存在だったが、掃除当番のときに一緒になったのをきっかけに芳雄は鈴木君と接触を持つようになる。鈴木君は自分は「神様」だという。神様なら何でも知っているだろうと、猫殺しの犯人を聞くと、鈴木君はあっさりと犯人の名前を告げた。鈴木君は本当に神様なのだろうか・・・?

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