左翼が元気なドイツ

特に日記に書くことがない場合は、何か適当にヨーロッパ関係のニュースを取り上げてコメントを付すことにします。自分の勉強にもなるし。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000130-mai-int
まずはこれ。先のドイツ総選挙では与党SPDと最大野党CDU/CDSの拮抗と連立の難航が話題になっていますが、選挙結果で一番驚いたことといえば左派新党の躍進だったわけです。
左派新党は旧東ドイツPDSと、西側のSPD左派が選挙協力して出来たわけですが、旧東ドイツ地域を中心に大幅に票を伸ばしました。
これだけ長い間失業に苦しんでいたら、そりゃあ失業率ゼロだった東独時代のほうが良く見えるってもんです。
それにしてもSPDと合わせればドイツにおける左翼勢力はかなり大きい。やっぱり政党政治というのは右から左までバランスよく配分されていないといけません。どっちか一方というのが一番危ない。
ヨーロッパの場合、むしろソ連が崩壊してから社会主義政党の福祉政策における役割が強く認識されて勢力が拡大したわけで、そのあたりは市民の自由・平等・権利について何百年も悩んで血を流してきたという歴史が背景になっていると思います。
日本の場合自民と民主が対立しているといってもどっちも保守だし。社民党とか共産党にももちっと頑張ってもらわなければ。政治的選択肢の乏しい民主主義は、どこか閉塞感がありますよ。