東川篤哉『交換殺人には向かない夜』

交換殺人には向かない夜 (カッパノベルス)

交換殺人には向かない夜 (カッパノベルス)

私立探偵・鵜飼は、画家夫人から浮気調査を依頼された。山奥にある邸宅に使用人として潜入し、浮気現場を押さえてほしいというのだ。一方探偵助手のフリーター戸村流平は、憧れの令嬢十乗寺さくらに誘われてさくらの友人の別宅にお邪魔することになった。そして何年かぶりの大雪に見舞われた夜、烏賊川市の中心で女の刺殺体が発見される。別々の場所で連続して起こる殺人事件は、あらかじめ計画された交換殺人なのか・・・?

烏賊川市シリーズ第4作。いつもの東川節、ユーモアミステリーです。軽い感じで読みやすいんだけれども、今回はちょっと退屈な感じがしました。作品構成上、仕方がないんだけれども、終盤までサスペンスがほとんどなくてだれてしまったような。
しかし最後の解決編ではこれでもかとばかりに仕掛けられたトリックを暴きまくるので、爽快でした。読後の印象は良かったです。
ちなみに、本書と『少女には向かない職業』は一緒に買いました。狙ったわけではありません。(参照:夜には向かない交換殺人 - 一本足の蛸
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