ワシントンですか

米澤穂信氏のHPより

小雨が降る中、近所のスーパーに向かったところ、男の子と女の子、それにその母と思しき女性の三人連れとすれ違いました。雨の中だというのに男の子はやたら元気で、母と思しき女性にしきりにこう呼びかけていました。
「ワシントン! ワシントン!」
女性はその連呼に、根負けしたように苦笑を浮かべながら答えました。
「うん、ワシントンなら出てもいいよ」
ワシントンなら出てもいい?
あまりにも意味不明です。
http://www.pandreamium.net/nowadays/051010.html

米澤氏の言うように、アメリカ合衆国の首都ないし州のことを指しているとすると「出てもいい」という母親の許可する台詞が意味不明です。ワシントンホテル、ワシントン靴店も同様です。そもそも子どもがはしゃいで「ワシントン! ワシントン!」と叫ぶ状況だけでも異様なのですが・・・。
地名ではない、店舗でもない、そうするとやはりこれは人名ではないか?
案1・・・「ワシントン」はアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンである。男の子は幼稚園のお遊戯で演じる演目の候補がいくつかあって、どれに出るか悩んでいたのだが、結局「ワシントンの桜の木」(まさか「独立戦争」ではあるまい)に出ることに決めた。母親はどの劇も陳腐でうちの子が出るのにふさわしくないと考えていたが、ワシントンの偉人伝ならば良かろうと、出演することを許可したのだ。
案2・・・「ワシントン」はサッカー選手である。親子ともどもブラジル・サッカーの大ファンで、現在のブラジル代表に誰なら新たに加わってもいいかと別に監督でもないのに熱い議論を戦わせていた。そんな中、元ブラジル代表のワシントンが東京ヴェルディで大活躍しているのを見て急にワシントンファンになった子どもが母親に強く推薦する。そこで「ワシントンなら(年取ってるけど)出てもいいよ」と許可した。
どうでしょうか? 最初のほうはけっこういい線いってるんじゃないかと思いますが。後のほうはサッカーよく知らないので適当です。