久しぶりの演奏会

おお、もう1週間も日記をつけていない。『マヂック・オペラ』は読み終わったんですが、感想を書く暇が取れないのでもうしばらくお待ちください。
そして今回書くのは吹奏楽の話題だったりする。先週の日曜日、母校の定期演奏会を見に行ってきました。1600人は入る熊本県立劇場で大体半数程度の入り。なかなかの集客率ではないでしょうか。

熊本大学体育会吹奏楽部第34回定期演奏会

最初「音楽祭のプレリュード」が始まったときは「やばい」と思いました。これはいかん、下手すぎる、お客さん帰るんじゃないかとハラハラ。大体この曲をやるんであればプログラムに追悼の一言ぐらい書いてしかるべきではないのか。とりあえず木管はOKでしたが金管と打楽器がバラバラ。リードなめてんじゃないデスよ(ミルヒー風に)。
犬夜叉」「モアイ」は両方ともはじめて聴く曲だったので楽しんで聴けました。「犬夜叉」はもっと打楽器が激しくリズムをとっても良いのでは。トロンボーンのおいしいメロディはほとんど聴こえず残念。「モアイ」はよく練習してあり、今日のプログラムの中では最も安心して音楽を楽しめました。いわゆる「八木澤コラール」の表現は良いですが、場面展開の激しい曲だけに、もっとメリハリをつけるとなお良しかと。それにしても熊大は2年連続で八木澤作品を取り上げているが、プログラムの作品解説に昨年の「稜線の風」の断片が残っているのは恥ずかしかったぞ。
ポップスはもう少し演出が欲しかった。最初のドリルは良かったが、他の曲でももっと振り付けとか客席をひきつける仕掛けが欲しい。というか、ポップスにしては表現が控えめでつまらないんですよー。
メインは岡本憲昭先生指揮で「カルミナ・ブラーナ吹奏楽抜粋編曲の全曲(なんのこっちゃ)。始まる前からスタミナが心配です。冒頭の「おお、運命の女神よ!」、いきなり金管激しすぎ。最後までもつのか? ソロやホルンなど技術的にはひやひや物でしたが総じてこの大曲をスムーズに仕上げるあたりはさすがの棒さばきです。終盤「讃えよ、美しきものよ」から終曲に入るところでついにスタミナ切れ。しかし大編成の特質を生かした迫力いっぱいの演奏は大いに楽しませてもらいました。