『2006本格ミステリ・ベスト10』

詳しい分析や感想はメインページのほうでやります。『マヂック・オペラ』が読み終わったら。一応購入して一読したので簡単な印象を書いておきます。
ランキングは一応納得。きたろーの評価が低いのは『弥勒の掌』と『三百年の謎匣』なんですが、後者はまあいいとして、前者はちょっとランキングが高すぎるのではないかい? と見るなり思いました。いや面白く読んだんですけどね、『弥勒』は。去年の暗黒館ぶっちぎり2位もそうですが、新本格第一世代の「久しぶりの」長編に皆さん甘すぎるのでは?
ランキング20位までの中できたろーが未読なのは『デカルトの密室』『天使のナイフ』の2冊。うーん、どちらもハードカバーですか。これから節約生活を強いられる身分としては、見送りかな・・・。『デカルト』なんて私好みで面白そうなんですけどね。
ネット投票の結果は、見てびっくり。1位〜5位まできたろーの「私的ランキング」と完全に一致! 6位以下はけっこう違っておりますが。未読で気になるのは『ほうかご探検隊』。『神様ゲーム』と正反対かー。図書館に行ってみるかな。本文ですが、私のコメントが2つほど掲載されておりますね。こっぱずかしいです。
座談会、以下の蔓葉氏の発言が面白かったです。

笹川:昨年話題になったある叙述ものについて、我孫子さんが叙述トリックだということは読み始めた時点でなんとなくわかる、ならば面白く読ませる部分の工夫というのがもっとあるべきじゃないのか、ということをいっていたんですよ。『弥勒』はその辺はどうでしたか。
蔓葉:問いただしたい。

例の二階堂氏の日記のせいで、意味もなく『弥勒の掌』に食ってかかってしまう。なんとかせねば。それはともかく、全体として例年通り充実した内容だったと思います。