有栖川有栖『海のある奈良に死す』

海のある奈良に死す (角川文庫)

ミステリ作家の有栖川有栖は、完成した著書を受け取るために東京の出版社に出向いていた。そこで同業の赤星楽と再会する。赤星はこれから取材旅行のために「海のある奈良」へ行ってくると言い残して別れた。しかし翌日、福井県の小浜で赤星は死体となって発見される。被害者と最後に言葉を交わした者として事件に関わっていった有栖は、火村とともに友人の弔い合戦に乗り出す。しかし、小浜で赤星が立ち寄った痕跡は発見されなかった。小浜は「海のある奈良」と呼ばれる古都で、赤星が取材したかったと思われる人魚伝説の残る土地であるにもかかわらず。事件の犯人は誰か、そして赤星が生前取材に向かった「海のある奈良」とは・・・?

これは普通に面白かった。
これにて有栖川有栖強化月間は終了。まだ読んでいない火村シリーズは『英国庭園の謎』『ペルシャ猫の謎』『朱色の研究』『絶叫城殺人事件』『白い兎が逃げる』・・・以上、かな? 結構あるなあ。第2回有栖川有栖強化月間も、そのうちやらねばなるまい。
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