我孫子武丸『メビウスの殺人』

メビウスの殺人 (講談社文庫)
メビウスの殺人

半年に渡って首都東京を襲った連続殺人事件の始まりは、鈍器で頭を殴られた男の死体だった。ポケットには「2−2」とだけ書かれたメモが。2週間後、老人の絞殺死体にも数字の書かれたメモが・・・。撲殺と絞殺が交互に入れ替わり、必ずメモが入れられた謎の連続殺人事件が発生した。一向に手がかりのつかめない中で、実行犯の椎名俊夫はこの殺人ゲームが永遠に続くことを望んでいた。被害者たちを結ぶミッシング・リンクは? 暗号が意味するものとは?

我孫子版『ABC殺人事件』。落ちのひねり方は本格としてちょっと不満だったが、終始楽しませてくれる良質なエンターテインメントでした。
これで我孫子武丸の長編本格はすべて読了? ホラーは趣味じゃないし、あとは人形シリーズと『まほろ市』の一冊があったかな。まあそのうち。
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