教育基本法改悪問題

成城トランスカレッジさんのところに掲載されていた、安倍晋三のメールがしょうもなかった。

国会では教育基本法改正案の審議が行われています。今なぜ、教育基本法を改正する必要があるのか、私の考えを改めてご説明したいと思います。
現在の教育基本法が制定されてから半世紀以上が経過しました。
戦後教育は、機会均等という理念のもとで国民の教育水準を向上させ、戦後の経済発展を支えてきました。また、個人の権利や自由、民主主義や平和主義といった理念についての教育も行われてきました。
しかし、他方で、道徳や倫理観、そして、自律の精神といったものについての教育はおろそかになっていた点はやはり否めません。
現在、子供たちのモラルや学ぶ意欲の低下、家庭や地域の教育力の低下といった問題が指摘されています。こうした中で、いじめ問題や未履修問題が相次いで表面化し、子供たちも保護者の皆さんも不安を抱き、教育再生の必要性をさらに強く感じているのではないでしょうか。
海に平気で空き缶を捨てる子供に対しては、法律で禁止されていなくてもそうした行為は恥ずかしい、やってはいけないのだという道徳や規範意識を身につけさせることが必要です。
さらに、利益にならなくても、海に捨てられた空き缶を見つければ拾ってゴミ箱に捨てる、といった公共の精神を培っていくことも必要だと思います。
教育は学校だけで全うできるものではありません。道徳を学び、自分を律し、人を思いやる心は、家庭や地域社会の中で人と人のふれあいを通して醸成されるものです。
こうした教育に対する基本的な考え方や価値観を、まずはみんなで共有することが大切なのではないでしょうか。毎日様々な問題が発生し、教育のあり方に対する危機感が広く共有されつつある今こそ、家庭が、地域が、学校が、そして一人一人が、自ら何ができるかを考え、自覚することが教育再生の第一歩であると考えています。
これが新しい教育基本法の意味なのです。
安倍さんからのメール。 - 荻上式BLOG

道徳や規範意識を教えることは、現行の教育基本法ではできないんでしょうか。
っていうか、空き缶ポイ捨て問題は、教育基本法を改正すればなんとかなるんでしょうか。
改正推進派はそんなことのために「基本法」をわざわざ変えたいのでしょうか。
違うでしょう。法案から分かる、彼らがやりたいことは、

  • 占領下で作られた基本法を改正し、自立した国家としての自信を付けたい。
  • 教育を国家機関による管理下に置きたい。
  • いわゆる「愛国心」の欠如を理由に、日教組で運動しているような教師を一掃したい。

といったところでしょう。要するに国家本位、自立した国家は大事だけれども国家から自立した個人はいらない、という意図がバレバレ。
きたろーは政治的に左な人ですが、そんなこと関係なしにこの国はどうなっちゃうんだろうと「憂国」してしまいますね。