西澤保彦『収穫祭』

収穫祭
収穫祭

1982年8月12日、台風のために暴風雨に見舞われた首尾木村。村の中学生ブキ、カンチ、ゲンキの3人は、カンチの家の離れに集まって夜をすごしていたが、同級生の繭子の悲鳴を聞いて様子を見に行くと、繭子の家族が殺害されているのを発見する。その後も次々と村人の死体を発見、しかも村と外部を繋ぐ2本の橋は流され、恐慌状態に陥る中学生。その日首尾木村にいて最終的に生き残ったのは中学生3人と男性教師1人のみ。彼らの証言から、警察は町で英会話講師をしていたアメリカ人を大量殺戮事件の犯人として特定する。しかし彼もまた死亡しており、動機もわからないまま、事件は闇に葬られる。そして数年後、ジャーナリストによる再調査が始まった時、事件は再び動き始めた――。

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