柄刀一『密室キングダム』

密室キングダム
密室キングダム

  • 著者:柄刀一
  • 出版:光文社 2007年7月

 「壇上のメフィスト」の異名を取る稀代の天才マジシャン、吝一郎。手先が麻痺するという病気を克服してついに復活ステージを迎えた彼は、大成功を収めたその日、観客の一部を自宅に招待して行なったエクストラ・ステージの最中に殺害される。しかも吝一郎の殺害は、記者たちが詰め掛けた結果出入りしたものは誰もいないことが確認された部屋の中で、すべての出入り口に厳重に鍵がかけられた密室の中で、脱出マジックのために厳重に打ちつけられた棺桶の中で、実行されたのだった。この大胆不敵な「三重密室」を演出した「アンチ“壇上のメフィスト”」は何者なのか? 吝のマジック教室に通っていた青年、南美希風は師匠の仇を取るべく、密室の謎に立ち向かう・・・。

 やっと読み終わりました。読後の充実感はなかなかのものでした。
 流石にこれだけの大作となると、読むほうも気合を入れなければならないので、年末アンケートまでに読み残す人が続出じゃないかなあと変に心配。
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