「unknown アンノウン」

[rakuten:book:12025952:detail]
倉庫の一室に閉じ込められた男たち。ある者は縛られ、ある者は銃で撃たれて瀕死の状態etc.。しかし共通していたのは、その全員が記憶を失っていたことだった。自分たちは何者なのか、ここで何をしているのか。主人公たちは、かかってきた電話から、自分たちが誘拐事件にかかわっていたと推定する。この中の誰が犯人グループで、誰が被害者なのか・・・。疑心暗鬼の中で決死の脱出を試みるが・・・。
なかなか面白いミステリ映画でした。主人公たちはだんだんと記憶を部分的に思い出していって、その断片的な記憶から疑心暗鬼も深まっていくという設定。犯人グループは夜に戻ってくるのでそれまでのタイムリミットがあり、サスペンスをいやがうえにも盛り上げる。
記憶を取り戻すのは断片的なフラッシュバックで表現されるので、特別に説明がなされるわけではない。しかもテンポが異様に速いので見ている者は結構置いてけぼりを食うところもあります。それでも、最後のどんでん返しは結構感心しました。いわば誘拐ものミステリの定番を、記憶喪失という要素を絡めて斬新な形で表現した感じ。
最後の最後にもひねりがあって、油断できません。100分位の映画ですが、本当にあっという間でした。