時刻表トリックは難しい

天城一日下三蔵編)『島崎警部のアリバイ事件簿 (天城一傑作集 (2))
今年も出ました。マニア垂涎の一品。それにしても・・・ぶ、分厚い(汗)
で、今読んでいるわけですが前半部分は延々鉄道ミステリで時刻表トリックであります。難しいです。文章や小説のつくりは『密室犯罪学教程』に比べてずいぶん親切ですから、思うに、私が普段鉄道ミステリを読まないのと、時刻表を見慣れていないことが読みにくさの原因かと思います。
鮎川哲也の鬼貫ものくらいは読んでおくべきだったよなぁ。(きたろーが既読なのは『ペトロフ事件』と『準急ながら』のみ。あとは星影ものをいくつか)。やっぱり本格ミステリには教養が必要だと改めて実感します。
でもじっくり読むと面白いです。ただ時刻表だけを使ってミステリにしているわけではないからでしょう。色々と凝っていて、そのあたりがまた難解さを増すわけですが、味わい深い。
時間をかけて少しずつ読んでいこうと思います。