有栖川有栖『スウェーデン館の謎』

スウェーデン館の謎 (講談社文庫)
スウェーデン館の謎

裏磐梯のペンションに逗留していたミステリ作家の有栖川有栖は、隣接する豪奢な屋敷で起こった殺人事件に巻き込まれた。童話作家が立てた屋敷で、スウェーデン出身の美貌の夫人のこともあってか、そこは「スウェーデン館」と呼ばれていた。その日は、4年前に不幸な事故で死んでしまった息子の命日だった。その夜、館の離れに宿泊していた客人の一人が撲殺されてしまう。夜半から降り積もった雪は被害者の足跡をくっきりと残していたが、犯人の足跡はなかった。幸福な家庭を襲った悲劇は、なぜ、どうやってもたらされたのか・・・?

「国名シリーズ」第2弾の長編ミステリ。“足跡のない雪の殺人”が読みどころ。
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