小森健太朗『魔夢十夜』

魔夢十夜 (ミステリー・リーグ)
夢十夜

新学期、もと全寮制女子高だった慈久学院の2年生、丹崎恵は寮に入ったのを期に気になっていた文芸部に入部する。この学校の文芸部からライトノベルでデビューしたプロの作家がいるようなのだ。入部した日、それとなく先輩から聞きだすと、そのプロ作家は個人ではなく、<イナーサークル>と呼ばれる複数の部員からなる作家集団なのだという。秘密結社のような<イナーサークル>に関心を持った恵は、部のノートに書き込まれた謎の暗号に取り組む。一方、寮のルームメイトから頼まれて、3月に謎の自殺を遂げた文芸部員、藤堂千津香に関する調査も行っていた恵だが、暗号を解いていくうちに、どうやら千津香の死には文芸部の秘密結社が関わっているらしいことを知る。暗号を解いた恵は、夜に行われる謎の秘密集会に潜入するが…。

<ミステリーリーグ>を手に取るのは久しぶり。
ちょっと期待はずれ。感想には書きませんでしたが、冒頭の主人公のモノローグから、かなり陰惨な事件が起こって関係者にトラウマを残しまくるようなカタストロフィーが待っているはずだと期待感を持ちましたが、あんまりトラウマにはなっていない様子。人はたくさん死んでるんだけどねぇ。
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