西澤保彦『麦酒の家の冒険』

麦酒の家の冒険 (講談社文庫)麦酒の家の冒険 (講談社ノベルス)
麦酒の家の冒険

夏の終わり、高原に出かけたタックら四人組はその帰り道、山の中の迂回路でガス欠のために立ち往生してしまう。仕方なく、近くにあるという民家に救いを求めてさまよう4人だが、やっとの思いでたどり着いた民家は無人で、しかもがらんとした生活臭の一切ない別荘風の建物だった。そこにあったのは1階にシングルベッド、そして2階にはクローゼットの中に隠された冷蔵庫、その中にはぎっしりと詰め込まれたヱビスのロング缶と、きんきんに冷やされた13個のビールジョッキがあるだけ。疲労の極限にあった4人は、不法侵入であることにもかまわずビールを飲み、この別荘の謎に挑むが・・・。

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