2007-07-18 西澤保彦『麦酒の家の冒険』 旧作ミステリ 麦酒の家の冒険 著者:西澤保彦 出版:講談社文庫 2000年(講談社ノベルス 1996年) 夏の終わり、高原に出かけたタックら四人組はその帰り道、山の中の迂回路でガス欠のために立ち往生してしまう。仕方なく、近くにあるという民家に救いを求めてさまよう4人だが、やっとの思いでたどり着いた民家は無人で、しかもがらんとした生活臭の一切ない別荘風の建物だった。そこにあったのは1階にシングルベッド、そして2階にはクローゼットの中に隠された冷蔵庫、その中にはぎっしりと詰め込まれたヱビスのロング缶と、きんきんに冷やされた13個のビールジョッキがあるだけ。疲労の極限にあった4人は、不法侵入であることにもかまわずビールを飲み、この別荘の謎に挑むが・・・。 >感想ページへ