歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』他

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)
密室殺人ゲーム王手飛車取り

ネット上に集う5人のミステリ・マニアたち――「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道善教授」。彼らのうち一人が推理ゲームの出題をして、おのおのが推理しあう。今回のテーマは連続殺人のミッシング・リンクだ。しかし、ここで語られる殺人事件は、すべて実際に彼らの手で実行済みなのであった。不可能殺人を現実に起こして推理ゲームを楽しむ集いなのである・・・。

監禁 (講談社ノベルス)
監禁

「助けてくれ、カンキンされている 警察にれんらくを」――そう書かれた一枚の紙切れを見つけた美哉は、監禁事件があったのかどうか気になって、調査を始める。会社を辞めて公園で寝泊りしていた泰夫は、身内に殺されるかもしれないとうったえる老婆の要請を受けて、老婆の家に寝泊りすることになる。家庭に問題のある婚約者との結婚に向けて奔走する義人だが、ようやく彼女の母親を見つけたと思った直後、どん底に突き落とされる事件に遭遇する。3つのエピソードは、次第に絡み合っていく・・・。

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