米澤穂信『インシテミル』

インシテミル
インシテミル

「年齢性別不問。一週間の短期バイト。ある人文科学的実験の被験者。拘束時間は24時間を1週間。時給1120百円」――誰もが何かの冗談か書き間違いだと思った時給11万2千円のアルバイト。様々な事情からバイトに応募し、地下の閉鎖空間「暗鬼館」に集められた12人の男女は、それぞれの部屋に貼られたルールに従って殺し合いをするように促される。殺人者、探偵役、助手役など、それぞれの役割を果たしたものには特別ボーナスが加算される。そして、各人に古今のミステリに関わる「武器」が行き渡った・・・。

 米澤穂信話題の新刊。この作者らしいライトな印象の殺人ゲーム小説。今年は歌野晶午も殺人ゲーム小説を書いたけど、印象はぜんぜん違いましたね。