2008インターネットで選ぶ本格ミステリ

2008-05-14
政宗九さんのところの毎年恒例企画の結果が出ていました。不肖きたろーも投票しましたが、『首無の如き祟るもの』が大差で第1位という結果にいたくご満悦でありますよ。といっても『女王国の城』でも『密室キングダム』でもご満悦だったでしょうが。昨年はそれぐらい、良作がてんこ盛りだったということです。
オフィシャルの本格ミステリ大賞は『女王国の城』ということで、これまた納得の結果。業界鉄板ガチガチの印象も免れまいなどと、ひねた見方も可能でありますが。しかし例えば『乱鴉の島』レベルだったら大賞なんて納得のいかないところなんですが、『女王国の城』レベルなら全然OKだと、みんな思っているんじゃないかと思います。
オフィシャルとアンオフィシャルの結果がほぼ毎年違うというのは、作家クラブレベルのミステリの楽しみどころと、一般読者のそれとが乖離しているんじゃないかと、いつも思います。一昨年だったら、仮に『厭魅の如き憑くもの』が候補作に入っていたら、ネット投票はそちらに流れたんじゃないかと密かに確信しているんですが。この乖離にどんな意味があるのかは、全然考えていないのでとりあえずこれにて。