アルフレッド・リード&東京佼成ウインドオーケストラ

1.吹奏楽のための第2組曲ラティーノ・メキシカーナ)
2.魔法の島
3.ミュージック・メーカーズ
4.ロシアのクリスマス音楽
5.アルト・サクソフォーンとバンドのための「バラード」※A.Sax 下地啓二
6.音楽祭のプレリュード
7.アルメニアン・ダンス・パート1
8.主よ、人の望みの喜びよ

コンクールや演奏会ではたびたび耳にするアルフレッド・リード作品を、これから少しずつ振り返ってみようかなと思います。
1枚目はこれ。なんだか無性に「第2組曲」が聴きたくなったので。この曲は私が中学校2年生のときにコンクールの自由曲で先輩たちが演奏しているのを、マウスピースを鳴らしながら横で聴いていたという、微妙な思い出のある曲です(笑) 「パソ・ドブレ」が異様にかっちょいい。この曲、終盤の盛り上がりがなんだか「エル・カミーノ・レアル」に似ていると思いませんか?
「魔法の島」はマイナーだけど一応シェイクスピア・シリーズのひとつになっています。全編ゆったりとした重苦しいはっきりしない音楽で(よく言えば幻想的)、マイナーなのもむべなるかな。
「ロシアのクリスマス音楽」は隠れた名曲です。リード作品にしては珍しくじわりじわりと盛り上げる序盤、中盤以降の雄大なコラール。この演奏、東京佼成といえど金管が相当にきつそうで半ば崩壊しかかってますが、アマチュアでこの曲を仕上げるのは至難の業かも。
「音楽祭のプレリュード」は、前にも言いましたがきたろーが初めて演奏した吹奏楽作品にしてリード作品です。譜面面は今となっては簡単ですが、当時は中盤の3連符に大変苦労したものです。4分足らずの短い楽曲ですが、リードの魅力が詰め込まれたドラマティックで感動的な曲です。
アルメニアン・ダンス・パート1」は言わずと知れたアルフレッド・リード最大のヒット作。何回聴いても素晴らしい。この演奏はコンクールなどの演奏と比べるとテンポが遅かったりしますが、これはこれで違った情景が見えてきて面白い。「いけ、いけ」のホルンはやはり聴き物。リード自身の指揮ですが、ライブは熱い!